キャビアと言えば世界三大珍味の一つとして知られ、贅沢品やステータスシンボルなど高級なイメージを持っている人が多いのではないだろうか?
そんな誰もが認める高級食材ではあるが、日本人の中でキャビア本来の美味しさを理解している人は決して多くないように思える。
それは、かつての私がそうであったように多くの日本人はキャビアとの最初の出会いが残念な場合が多い。例えばパーティ料理にほんの少しだけ黒い卵がトッピングされていたり、レストランで奮発したディナーコースの一皿に「○○○のキャビア添え」として、ほんの少しの量が添えられていたりと、およそキャビアを味わう目的では無く料理と雰囲気を豪華に演出する役割として提供され、それがキャビアの味のイメージになってしまっている。
かつての私がそうであったと書いたが、私とキャビアの初めての出会いは、あまり良いものでは無かった。
その時の感想を率直に書くと「これが世界三大珍味のキャビアか!」さぞや美味いのだろうと期待に胸を膨らませ料理にトッピングされたほんの少しのキャビアの中から数十粒を口に含んだ「これがキャビアなの?決して美味しいものではないな、これならイクラの方が数段美味いのではないか」正直そう思った。
いやいや待てよ、世界中のセレブが絶賛しているキャビアがこんな味のはずが無い、キャビア単体ではなくて料理と一体になってこそ美味しいのではないか?きっとそうに違いないと思い今度は料理と一緒に食べてみた。
ゆっくりと味わってみたが、キャビアは私の口の中でいったい何処に行ってしまったのか?そう思えるほど存在感が感じられなかった。本当に残念なキャビアとの出会いであった。
そんなキャビアとの出会いが最初であった私が、今ではキャビア大好き、キャビアラブへと大きく変わっていった。「キャビアマガジン」は、残念なキャビアとの出会いをしてしまった皆さんはもちろん、キャビア大好きな皆さんにも楽しんで読んで頂けるようキャビアの魅力を発信するマガジンです。どうぞ気長にお付き合いください。