チョウザメは古代魚

キャビアはチョウザメの卵で作られる。ではチョウザメはどんな魚なのだろうか。

 

チョウザメはサメと言う名前がついているが鮫では無い。

 

鮫では無いと話をすると大抵の人が「えっ!鮫じゃ無いのですか」と驚かれる。チョウザメは硬骨魚類で鮫は軟骨魚類に分類され大きく系統が分かれる。

 

ではなぜ日本ではチョウザメと言う名前になったのか?諸説あるが、全体の形が鮫に似ていること、ウロコの形が蝶に似ていることからチョウザメ(蝶鮫)になったという説が有力のようである。

 

チョウザメは、約3億年前から存在する古代魚の仲間であり、現代に生きる最古の生物の一つであるが、残念なことに絶滅危惧種になってしまった。

 

その原因はヒトによる乱獲であるが、乱獲されるに至ったのはキャビアだけが目的ではなくチョウザメそのものも珍重されてきた歴史があげられる。

 

文献によると古代ギリシャでは魚肉が大いに好まれ壷一杯分のチョウザメ肉には羊100頭以上の価値があり、その巨大さと肉のおいしさで晩餐会に威光を添えたとされている。

 

日本では、チョウザメが美味しい魚肉であるという事は未だあまり知られていないが、国内でもチョウザメ養殖が増えてきていることから魚肉としても少しずつだが広がりはじめているようだ。

 

「キャビアマガジン」ではチョウザメ料理についても情報発信していきたい。